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滝藤賢一「10年以上の下積み」に耐えられた仲代達矢の言葉

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.05.06 20:00 最終更新日:2018.05.06 20:00

滝藤賢一「10年以上の下積み」に耐えられた仲代達矢の言葉

 

 俳優の滝藤賢一が、4月27日放送の『あさイチ』(NHK)に出演した。

 

 番組では、滝藤が注目を浴びることになった『クライマーズ・ハイ』(2008年)で、本人が使用していた台本が紹介される。司会の博多大吉も思わずびっくりするほど、余白には赤ペンでびっしりとメモが書き込まれている。

 

 滝藤は台本について「原作の細かい描写を引っ張り出してきたり、スタッフルームにいろいろ(JAL墜落事故)当時の写真や記事があったので、そこから(芝居に)もらえるところはいっぱいもらって。実際に現場にいた人にも話を聞きに行ったりした」と説明する。

 

 当時、まったくの無名で「これしかなかった」という滝藤。19歳で芝居を始め、20歳で仲代達矢が主宰する「無名塾」へ入った。主な活動は舞台のみで、アルバイトしながらの食えない役者だったという。

 

 ちなみに映画の主演は堤真一。共演は堺雅人や山崎努など、豪華メンバーだったというから、大抜擢である。

 

 滝藤は「(決まったのは)オーデイションでした。こんな無名な男が入っちゃったから、もうやるしかない。『これでダメだったらもう終わり。俳優を辞めるしかない』という気持ちで臨んでいた」と振り返った。

 

 映画の公開は滝藤が31歳のとき。公開直後もアルバイトなしでは生活できず、役者で食えるようになったのも『外事警察』(2009年)からだという。その後、2013年に『半沢直樹』(TBS系)に出演し、知名度が一気に上がった。

 

 大吉に10年以上の下積みを「どうやって耐えたのか?」と聞かれ、滝藤はこう明かす。

 

「仲代さんに『自分を磨きなさい。君は40歳からが勝負だ』とずっと言われていたので。それを信じて、我慢、我慢でした」

 

 番組では「なんども(田舎に)帰ろうと思った」と語っていた滝藤。大先輩のアドバイスが、彼を踏みとどまらせ、成功へと導いてくれたのだ。 

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