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「マジックミラー号」誕生から25年…「生みの親」高橋がなり氏が明かす「こだわりと進化」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.09.24 20:00 最終更新日:2021.09.24 20:00

「マジックミラー号」誕生から25年…「生みの親」高橋がなり氏が明かす「こだわりと進化」

 

「当時はいい女優をキャスティングできず、ナンパできるヤツもいなかった。そんな環境で工夫して生まれたのが、マジックミラー号です」

 

 そう語るのは、ソフト・オン・デマンド(SOD)の創業者でオーナーの、高橋がなり氏(62)だ。「ナンパものAVの歴史を変えた」ともいわれるマジックミラー号、今年で誕生から25年を迎えた。高橋氏は、その「生みの親」だ。

 

 

「我々が最初に作った『全裸』シリーズがヒットし、5000万円の利益が出たんです。しかし次に『空中ファック』を出したら、大失敗。1万本売れて当たり前の世界で1000本も売れず、3500万円の大赤字を背負いました」

 

 そんな苦境を救ったのが、マジックミラー号だった。高橋氏はテレビマン時代、師匠であるテリー伊藤のバラエティ番組『いじわる大挑戦』(テレビ東京)で使用されたマジックミラーを思い出し、初代マジックミラー号を発案した。

 

「既存のナンパAVは、仕込みがバレバレ。女性がナンパされて、立ち止まるわけないんだから、その時点でヤラセとわかってしまう。それに、当時は女性をラブホテルに連れ込んで撮る、というものばかりでした。『スタジオを路上に持って行き、その場で撮影すればいい』というのが発想の原点でした」

 

 マジックミラー号を作るにあたり、どのような部分にこだわったのだろうか。

 

「まずは『マジックミラー号がイク』というタイトルです。ヤラセと思われたくなかったんで『ナンパ』という言葉を入れなかったんです」

 

 撮影はガチンコのゲリラスタイル。それゆえ、細心の注意を払ったという。

 

「撮影内容への同意や確認は、厳重におこないましたね。また、長いこと駐車していると警察に声をかけられるので、つねに移動しながらナンパ撮影していました」

 

 2001年に登場した2代目のマジックミラー号は、より進化を遂げた。

 

「当初の予算は4000万円でしたが、最終的にはそれよりもかなり高額になりました。撮影のため、シャワールームやエアコンなど、それまでない設備を整えました。

 

 それから、こだわりはすべてを電動にすること。ドアも電動、カーテンも電動。足場も、電動で昇ります。そうすることで、女性をハイテンションにさせるんです。車内にすりガラスを設置して、後からモザイクをかけなくても、女性の顔が見えないようにもしました」

 

 ちなみに、休暇の時期こそ撮影のチャンスなのだという。

 

「初詣、お盆、成人式、入学式……こういうときがナンパのチャンスだと、マジックミラー号で撮影に行きました。

 

 大学の近くだと、学生が出演してくれるだけでなく、友達を連れてきてくれたりするんです。ある体育大学なんて、運動部の女子部員全員が、口コミで撮影に来たこともありましたよ。

 

 ただし雪山だけは、寒いからみんな脱いでくれなくて、失敗でした……(笑)」

 

 男たちの夢とロマンを乗せて、マジックミラー号はこれからも走り続けてくれるに違いない!

 

たかはしがなり
1958年12月15日生まれ 神奈川県出身 テレビ制作会社でテリー伊藤に師事した後、1995年にソフト・オン・デマンドを設立。数々の名企画AVを世に送り出す。現在、YouTubeにて『まえむき人生相談』を開設中

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